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大いなる誤解 [謙虚にオピニオン]

「本件患者の死亡という結果は、‥‥という疾病を原因とする、過失なき診療行為をもってしても避けられなかった結果といわざるを得ない」
平成20年8月20日福島地裁判決(県立大野病院事件)より


『病院で診療行為が行われた以上、過失が無ければ患者の死亡という結果になるはずがない』

と、患者や遺族の立場からはそう信じたい気持ちから、大いなる誤解に陥ってしまうのはいた仕方がない面はある。総じて現代の日本人は自分に降りかかる不利益や不幸を自身で受け止める心の容量が小さくなっているために、それを他人や社会の責任にしてしまうから。

そのような誤解にどっぷり浸かってしまった者にとっては、頭記の判決文の言葉は、全く奇妙で信じられない異端な考えとしか思えないかも知れない。

しかしながら、たとえ将来どんなに医学が進歩し医療水準が上がろうと、生死の定義が根本的に変わらない限り、それが誤解であることは変わらないであろう。

また、自らに降りかかった不利益や不幸を自身で受け止める心の容量が小さいから傷付いてしまう患者や遺族は二重の意味で気の毒ではあるが、その傷付いた心を癒すために、真面目な医師が責任追及の攻撃を受けたり、ましては犯罪者として裁かれるなどとんでもない話である。心の容量縮小という社会現象までも、医師が一手に引き受け、犠牲になって治癒に努めなくてはならないいわれはないのである。
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コメント 3

さくら

はじめまして
mixiから来ました

本当にそうだと思います
素人の私でも おかしいと感じました
なので、私も同じ内容を日記にかきました

繰り返しになっちゃいますが
無罪であたりまえ
でも、本当に無罪でよかった!!
by さくら (2008-08-22 02:02) 

ぱく

『病院で診療行為が行われた以上、過失が無ければ患者の死亡という結果になるはずがない』
すべての発端はここからなんでしょうね。そこに警察、マスコミが今回の遺族を煽ってしまったことによる誤解でしょうね。
マスコミは視聴率・発刊数さえ稼げればいいんだから。
しかも、誤報に対する訂正義務はないのだそうだ。
マスコミって法律で守られてるんだねー。
判決文を理解する能力も持ち合わせていない記者さんが数名いて、まだおかしな記事を書いているようです。
S新聞は時々社員の適性試験をしたほうがいいんじゃなかろうか?
会社の将来が心配ですね。
by ぱく (2008-08-22 12:03) 

あめちん

>さくらさん
mixiの日記拝読いたしました。医療従事者以外の方から、私と同じような意見を持ってくれる方がいらして嬉しく思います。
今後ともよろしくお願いいたします。


>ぱくさん
コメントありがとうございます。
S新聞よりもっと酷いのがM新聞のこの記事

http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2008/08/20/20080820dde041040010000c.html

無罪判決が出たのを受けた記事の中で、「被害女性」と書かれています。
医師が加害者という先入観が思わず誤記につながってしまったのか、確信的に「被害女性」と書いたのか分かりませんが、朝日新聞がコラム記事で、鳩山邦夫前法務大臣を「死に神」と書いた以上に罪深いと思います。
by あめちん (2008-08-23 03:10) 

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